建ぺい率とは?宅建合格者が解説

不動産

「建ぺい率」という言葉を耳にして

「どういう意味?」
「容積率ではなくて?」

と疑問に思っている方いらっしゃいませんか。

また、意味は知っているけど、何のためのものなのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

自分も宅建を勉強していた当時、容積率は聞いたことあるけど建ぺい率ってなに!?必要なの?ってなっていました。笑

ただ、建ぺい率が何のためにあるのかを知っていれば、マイホームを建てる時などにも役立ちます。

この記事では、意味だけでなく、建ぺい率は何のためにあるのかその理由までお話していこうと思います!

建ぺい率とは?

まず初めに、「建ぺい率」とは 敷地面積に対する建築物の建築面積の割合 です。

これだけでは、どういうこと?と疑問に思われたかもしれません。

補足すると、以下のようになります。

建物を建てようとしている土地の面積(敷地面積)に対する真上から覗き込んだ時の建築物の面積(建築面積)の割合

要するに、土地の面積に対してどのくらいの大きさの建物を建ててるの?っていうのが建ぺい率です。

建ぺい率は地域(用途地域)によって規制がなされていて、上限が決まっています。

地域にもよりますが、ほとんどの地域は100%(土地の目一杯に建物を建てている状態)では建物を建てることができず、法律や条例で定められた建ぺい率までしか建築できません。

建ぺい率は何のために制限を受けるのか?

前述のような意味の建ぺい率ですが、なぜ制限されるかご存知でしょうか。

以下のような理由で制限することで、住みやすい街になるようにしています。

風通しを良くする

隣同士の建物が近すぎて詰め詰めの状態だと、風が通らず空気が循環しません。

住民としてもこのような状態は好ましくありません。

日当たりの確保

これも同様で、隣の建物が近くなりすぎると、日当たりが悪くなります。

せっかく自分の家に窓があっても、隣の建物が近すぎたら日光が入らないですよね。

延焼防止

これも大きい理由の一つです。

火事になった時、隣同士が土地めいっぱいに建てていたらすぐ燃え移ってしまうため、危険です。

なお、建築予定の建物が耐火建築物であれば、延焼リスクが低いことから建ぺい率の緩和(上限が高くなる)を受けることができる場合があります。

また、指定された角地においても、延焼・風通し等もリスク低いため建ぺい率が緩和される場合があります。

これらの理由から、建ぺい率を制限して適度な隙間を作ることで、良好な生活空間を作ろうとしている訳です。

建ぺい率の計算方法とは?

建ぺい率の言葉の意味の通りですが、計算方法は以下のようになります。

建ぺい率(%) = 建築物の建築面積 / 土地面積 × 100

例えば、敷地面積が1000㎡の土地に、建築面積が400㎡の建築物を立てたとすると、建ぺい率は

400㎡ / 1000㎡ × 100 =  40%

となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

住む側としては一見、建ぺい率など考えずに好きなように建築した方が良いと思いがちですが、安全上などの理由から建ぺい率を制限した方が結果的に住環境が良好なものになるということでした。

他にも、日当たりの確保という面では「斜線制限」という決まりで規制していたりと、土地面積に対してどの程度の床面積の建物を建築できるかを決める「容積率」が定められていたりと様々な基準があります。

誰もが毎日一度は使う建物ですから、そういったルールも知っておくだけでどこで必ず役立ちます。

これからもそのような建物のなぜについて発信していきますので、他の記事も是非ご覧ください。

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